株主・投資家コミュニティBusiness Report

ビースタイルホールディングスは「時代に合わせた価値を創造する」を不変の存在意義 （PURPOSE）として2002年に設立。以来、その時代の社会問題や人々の不便を解決するためのビジネスを創出し、展開してきました。主な事業は、オフィスワーク経験が豊富な女性向けのパートタイム型人材派遣サービス『スマートキャリア』を中心とする派遣・紹介事業。多様な働き方を求めるしゅふ向けの求人サイト『しゅふＪＯＢ』の運営・管理を行うメディア事業。AIを活用した業務の自動化や可視化の支援、ITエンジニア派遣・業務委託サービスなどを提供するDX事業の3つです。現在、私たちが最も深刻な社会問題として捉えているのは、若年労働人口の減少です。この課題を解決するために、しゅふ、シニア層および外国人の労働参加率を高め、AIをはじめとするテクノロジーによって生産性向上・人手の代替えを推進する。それが私たちのビジネスです。

その関係性は2024年12月の新規上場後も大きくは変わっていませんが、私自身、経営者としてのやりがいは大きく膨らみました。2030年以降、東証グロース市場の上場維持基準となる「上場5年経過後に時価総額100億円」にチャレンジできる。そこに向けた経営戦略を実行することが株主の皆様との信頼関係の源になる。そう考えただけで自身のなかにエネルギーが満ちてきます。

その背景には、東証グロース市場の上場維持基準である「2030年時価総額100億円以上」があります。これをクリアするために、今後の3カ年で売上と売上総利益からなる「規模感」を高める。それが5月に発表させていただいた中期経営計画『BOLD VISION200』のテーマで、2028年3月期までの目標として売上高200億円、営業利益8億円を掲げています。
【参考】2025年3月期 期末 決算説明資料（04中長期成長戦略）

具体的な施策としては、派遣・紹介事業では運用システムを刷新。営業及びコーディネーターの稼働率と交渉成功率を高め、将来的な取引単価の引き上げにつなげていきます。メディア事業でも今期より運用システムの刷新をスタート。成長を継続しながら『しゅふＪＯＢ』をはじめとする求人サイトの対応エリアを全国に拡大し、訴求力・ブランド力を高めていきます。
DX事業では、外部パートナーの活用、エンジニアの新たなキャリアパス創出と給与水準の向上、福利厚生面のさらなる充実を図るため、エンドユーザー比率の向上と取引単価の引き上げに注力します。最も重要なのは今期。投資によって営業力とマーケティング力を高めることがポイントになります。
新規事業の開発については2024年4月に設立したビースタイルビジネス開発研究室が中心となって進めています。最大の目的はしゅふ以外の領域での代替え労働力の提供で、副業、外国人、社会福祉領域、生成AI技術など、さまざまなテーマでチャレンジを続けていきます。

「2030年時価総額100億円以上」。その先にはプライム市場への上場という大きな目標がありますので、成長率と収益率を重視して経営に取り組んでまいります。事業計画には、予定通りに進むときもあれば、想定外の環境変化により軌道修正を迫られることもあります。私は、そうした結果に一喜一憂するのではなく、どのような状況でも冷静に受け止め、分析と調整、改善を重ね続けられる経営者でありたいと考えています。
上場企業として、結果への責任を強く自覚し、株主・投資家の皆様のご期待に応えるべく、常に覚悟を持って事業に挑み、持続的な成長を目指してまいります。